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【軌跡】《インポートシューズのカルチャーを育んで30年 靴輸入卸のGMT㊦》新しい時代のコミュニケーション - 繊研新聞

昨年ジャランスリウァヤは20周年を迎え、GMTはインドネシア政府から2国間の貿易に貢献したことに感謝状を授与された(左から横瀬社長、フォルトゥナ・シューズのデデ・チャンドラ社長)

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高級インドネシア製

 00年代に入り、GMTの新規事業としてインドネシア・バンドンの靴メーカー、フォルトゥナ・シューズとのビジネスがスタートした。きっかけは英国の企業からの紹介。創業者の息子が英ノーザンプトンの工場で伝統製法の靴作りを身に着けて戻り、ハンドソーンウェルテッド製法の靴を量産できる体制を築いていた。社長の横瀬秀明は現地に赴くと、欧米向けの生産も請け負い、「若い職人が向上心を持って作っている姿勢が印象的だった」。

 欧州の靴産業は人材不足に直面している。一方、インドネシア人の「指先が器用で真面目に取り組む国民性」に光るものを感じ、欧米製に並ぶインポートブランドとして売る価値を見いだした。03年に両社で「ジャランスリウァヤ」を立ち上げた。

 日本で紹介すると、セレクトショップのバイヤーの多くは当初、「メイド・イン・インドネシア」が付加価値を持って消費者に受け入れられるか、懐疑的な目で見ていた。最初に取り扱いを決めたのは、ユナイテッドアローズの「グリーンレーベル」のバイヤーだ。業態に見合ったドレスシューズを探すなかで、ハンドソーンの確かな品質と、当時で3万円を切る小売価格に納得した。04年からベーシックなトラッド靴2モデルの扱いを始めると、ファッション誌で〝コスパシューズ〟と紹介され、順調に売れ始めた。

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