肉の缶詰が、いま脚光を浴びている。 需要が世界中で伸びているのだ。アメリカでは、6月13日までの15週間で売上げが70%以上も急増した。イギリスでは、コンビーフ缶詰の消費が猛烈に伸びている。「スパム」が昔から定番の韓国でさえ、売上げがここ数年では最速ペースで拡大している。 最初は、ロックダウン中の食糧備蓄として買い込まれた。それから、生肉の供給不足も販売促進に一役買った。今度は、景気悪化が需要を下支えしてくれている。 収入の要因は明らかにある。この数ヵ月で何百万人もの人が職を失い、消費者は食費を切り詰め、生肉の代わりに缶詰の肉製品を買い求めている。だが、そこにはもっと深い理由もある──困難な時期に人はホッとしたくて懐かしい食べ物に立ち返るのだ。 スパムは、東南アジアではアメリカ占領軍が持ち込んでから、定番の具材になった。フィリピン系アメリカ人のコロンビア大学院生レイ・ヘラスにとって、スパムは子供の頃の味だ。 「スパムを食べて育ちました。フィリピン文化に深く根ざしてるんです。でも自主隔離になるまではそんなに食べてませんでした」と言うヘラスは、いま少なくとも隔週でスパムを買うようになった。あとどれくらい買い続けるかはわからないが、「ホームシックになったときの」必需品だとヘラスは言う。
スパム、チューリップ、コンビーフ、どれも売上げ急増
肉の缶詰が市販されるようなってもう80年以上だ。フィレミニヨン好きの上流階級から冷たい目で見られることもあるが、カルト的な人気も得てきた。 ハワイでは、スパムむすびが人気の軽食だ。韓国では、スパムをキムチと一緒にご飯のおかずにする。アメリカでは、スパム一切れと卵を焼けば、ちょっと豪華な朝食になる。イギリスでは、缶詰コンビーフをじゃがいもと炒めたタマネギと和えてハッシュにする。 ハードコアなファンは常にいるものの、最近のこの売上げ急増はさすがに肉の缶詰市場も予期していなかった。 欧州トップの食肉加工業者「ダニッシュ・クラウン・グループ」の「チューリップ」ブランド管轄部門CEOキャスパー・レンブロックは言う。 「肉の缶詰の売上げをこれ以上増やすのは厳しいとさえ思っていたのに、予想外の展開です。食品業界で伝統的な製品がこれほど急成長するというのはあまりないですね」 世界120ヵ国で販売されている「チューリップ・ポークランチョンミート」の売上げは、2020年は前年比で25%増の見込みだとレンブロックは言う。イギリス、ドイツ、ギリシャ、日本、シンガポールなど「いたるところで伸びている」という。 ブラジルの牛肉加工最大手「マルフリグ・グローバル・フーズ」も同様の売上げ急増に見舞われている。アメリカにコンビーフを出荷しているウルグアイ支社CEOのマルセロ・セーコによれば、2020年の出荷量は3500tに達する見込みだ。2019年の出荷量は約1800tだったので、ほぼ倍だ。 「コンビーフを置いていないスーパーはアメリカにないですからね。誰でも知っている製品です」とセーコは言う。
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June 23, 2020 at 05:10PM
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スパムからコンビーフまで「肉の缶詰」がロックダウン解除後も世界的ブームの理由(クーリエ・ジャポン) - Yahoo!ニュース
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