
ロシアによるウクライナ侵攻が引き金となり、世界的に物価が高騰している。
日本でも買い控えの動きが広がる中、家計が助かり、ちょっと得する下取りサービスがあらためて注目されている。
神奈川・横浜市にある百貨店「そごう横浜店」の子ども靴売り場。
カウンターを訪れた母親が持参したのは、子ども靴。
数カ月単位で成長するという、子どもの足のサイズ。
この百貨店では、履けなくなった子ども靴1足を、500円の割引券と引き換える下取りサービスを実施。
子ども靴や子ども服、ランドセル、おもちゃなど、5,000円ごとの購入で割引券1枚が使える。
下取り利用客「子どもの靴って、すごく運動もするし、ダメになってしまうし、すぐサイズアウトしてしまうので、結構買い換えはします」
下取りした子ども靴は、国際協力NGO(非政府組織)ジョイセフを通じて、東アフリカ・ザンビアの子どもたちに寄付。
寄生虫病や破傷風など、子どもたちを足の病気から守るため、子ども靴がリユースされている。
そごう横浜店 こども担当 係長・木下善裕さん「この活動が、ザンビアと日本の子どもたちの懸け橋になればと思っております」
下取り利用客「必要な物が必要なところに届くというのは、非常にいい運動かなと思います」
週末には、100足から150足ほど集まるという子ども靴。
遠足や運動会など、子どもの行事が徐々に増え、下取りサービスの利用者は、とても増えているという。
株式会社セガトイズでは、業界初のおもちゃの下取りサービスを展開。
ネットで、おもちゃを注文する際、「下取り申し込み」をクリックすると、使わなくなったおもちゃを、新しいおもちゃ代金の20%で下取りしてくれる。
株式会社セガトイズ DtoC事業推進部・本間瑞季さん「お客さまからお送りいただいた下取り商品につきましては、プラスチック・金属部分を分別したあとに、環境に配慮した方法でリサイクルさせていただいております」
紳士服専門店のトップ企業も、下取りサービスを実施。
スーツや礼服、レディース商品や他社製品まで、10%割引のクーポン券と引き換えてくれる。
新型コロナウイルスの影響があったものの、2021年に下取りした衣類は、全国の店舗あわせて、およそ340トンにのぼったという。
洋服の青山 池袋東口総本店 上席店長・長谷川典生さん「エコへの関心だったり、コロナでおうち時間が増えましたので、『断捨離』だったり、そういった部分で来店していただけるお客さまが増えています」
下取りした衣料品の一部は、リユースされ、海外で販売されるほか、自動車の断熱材や荷物の緩衝材としてリサイクル。
また、スーツの一部をいったん綿に戻して、糸を再生産し、機械や職人の技をへて、防災毛布にリサイクル。
国内の自治体に贈られている。
KDDI総合研究所 コア研究員・柏木理佳さん「物価が高騰する中、少しでも安く買いたい人や、家に不要な物があるのに、新たな買い物に抵抗感がある人のニーズをとらえ、下取りサービスの需要は増えていく」
お財布だけでなく、環境にも優しい下取りサービス。
物を捨てる前に、ちょっと考えてみるのもいいかもしれない。
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