
アパレル大手が仕事用にもカジュアルにも使える「ビジカジ」の靴を相次ぎ商品化している。テレワークの広がりでカジュアルなスタイルが定着する中、対応した靴にも商機があるとみているからだ。本業の衣料品で培った技術を生かし、デザインや機能性を競っている。
作業服大手のワークマンは16日、東京・池袋に靴専門店「ワークマンシューズ」を開業した。女性向け衣料品を中心に扱う店「#ワークマン女子」の隣にあり、働く女性をターゲットにしたパンプスやヒールのないバレエシューズが並ぶ。
同社はこれまでもランニングシューズや登山靴を扱っており、靴に絞った専門店は4月に開業した大阪の店舗に続き2店目。2480円の「アクティブパンプス」は地下足袋の技術を生かし、足にフィットするような柔らかい履き心地が特徴だ。履き口に伸縮性のある素材を使うことで、脱げにくく靴擦れもしにくいという。
SNSで「疲れにくい」などと話題になり、池袋の店では16日の販売分がほぼ完売した。土屋哲雄専務は「この価格帯で同じ機能性の靴はほかに見当たらない。将来は靴で500億~600億円を売り上げたい」と自信をみせる。今年度中に8店舗に広げる計画だ。
スーツの需要減に苦しむ紳士服大手も、カジュアル向けの靴を強化している。
青山商事は革靴メーカーのマドラスと組み、6月から防水機能付きのスニーカーを発売。ビジネスにも合わせやすく、定番の革靴と並ぶ人気という。AOKIも3月、靴の履き口をストレッチ素材にして、フォーマルな印象とスニーカーのリラックス感を融合した「パジャマシューズ」を売り出した。
一方、ややビジネス寄りの商品で需要の掘り起こしを狙うのは衣料品大手のジーユー(GU)だ。もともとカジュアル向けの靴やパンプスを展開していたが、昨秋冬シーズンから本革製の「オペラシューズ」を発売した。
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