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品目別30年輸出目標 牛肉3600億、米261億円 生産基盤強化へ 支援拡充が必須 - 日本農業新聞

震災9年 古里再生へ 松林 次代に残す 植樹1万本 NPO奮闘 岩手県陸前高田市  「今年で目標の1万本に届きそうだ」。岩手県陸前高田市で江戸時代から継承されてきた7万本もの松林が、9年前の3月11日、1本だけを残して全て流された。津波に奪われた「高田松原」の景観を取り戻そうと、地元の住民らでつくるNPO法人「高田松原を守る会」が植樹を始め、緑が少しずつ戻ってきた。これからは一本松に追い付くように、多くの松を高く大きく育てる活動に力を入れる。ボランティアに支えられ、被災地は復興の道を進む。(高内杏奈)  同会は、震災前から松林の保全活動を続けていた。毎日の暮らしは松林と共にあった。小山芳弘副理事長が思い出を語る。「夕暮れ時の散歩は格別だった。波の音と子どもが遊ぶ声を聞きながら、松林をゆっくり歩く。日々の疲れが取れ、一日で一番好きな時間だった」  東日本大震災による津波で、松林は流された。当時の会員・役員合わせて74人中11人も津波で死亡・行方不明になった。理事長で、野菜を生産する鈴木善久さん(75)は松林が心配で駆けつけた。「巨大な力でめちゃくちゃにつぶされていた。生きがいだった会だが、解散を視野に入れなくてはならないほど、壊滅的だった」。言葉が出なかった。  だが、見ると1本の松が立っていた。今では「奇跡の一本松」として知られる。この1本に、鈴木さんも希望を感じた。「再出発したい。元の松林に戻し、子どもたちに見せてあげられますように」。手を合わせ、時間も寒さも忘れ、祈り続けた。  震災前に収集した松ぼっくりから種を採取し、2011年11月、背丈より伸びた草をかき分け、20アールの耕作放棄地を苗畑に開拓した。  17年からボランティアを募り、全長2キロ、2ヘクタールの地に苗の植樹を始めた。年に4回の植樹イベントの他、6~11月は草刈りなどのボランティアを毎週ホームページで募集する。「活動を支援したい」と全国から集まった。一時期47人に減った会員は、135人・5団体に増加した。  今では会員以外にも、北海道から沖縄まで年に2000人が訪れ、松林の再生に関わる。  同会が植樹した松は現在約9000本。高さ50センチから1・5メートルほどに育った。今年やっと、目標としていた1万本を達成する見通しだ。植樹が一区切りしたら、育成に注力するという。  鈴木さんは「完全に再生するには50年かかる。まだまだ道半ば」と言う。表情には険しさが残る。だが、震災前の景観を取り戻し、子どもたちに地元の魅力を伝えるために、今日も奔走する。「この地に住みたいと思ってもらえるように、命ある限り、活動していきたい」  陸前高田市は東京オリンピック・パラリンピックの聖火ルートにも選ばれた。スタートは「奇跡の一本松」からだ。 日本農業新聞の購読はこちら>>

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March 15, 2020 at 05:09AM
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