Text by COURRiER Japon
奇妙な問いだが役に立つ?
就職活動をする人にとって、万全の準備を求められるのが採用面接だろう。最近では、「我が社を選んだ動機」「前職での成果」など定型的な質問以外に、採用候補者の人となりがわかるような質問を投げかける企業も多い。
米ビジネス誌「インク」は、経営者1220人に「面接で好んで尋ねる質問」が何かを聞き、そのなかでも特に予想の斜め上をいく質問とその意図を紹介している。
実際に日本の採用面接でこのような質問に出くわすことは少ないかもしれない。だが、答えを考えてみるだけで自己分析を深められるような役立つ問いも多い。
「人格を見抜く質問リスト」
1.私に尋ねられたくないと願っている質問は何ですか?
これは、候補者に対して自己開示を促すための質問だ。履歴書で職歴に空白があることなど、あらかじめわかっている情報をもとに、あえて尋ねるケースもあるだろうとインクは書く。
2.病気の猫を飼っている従業員に対してどう接しますか?
この質問をするCEOは、回答の内容を重視しているわけではないと言う。人には誰しも問題があり、上司になればそれを前提に対応しなければならないことがわかっているかどうか、候補者の回答から判断するのだ。
なぜ自分を雇うべきなのか、多くの候補者は説得力のある理由を用意して面接に臨むものだ。だが、自身の弱点を正直に告白できるかどうかを確認するCEOもいる。
4.あなたの玄関先にいきなり私が行ったら、私は何をみて驚くでしょうか?
多くの人が面食らう質問ではないだろうか。あえて不意打ちのような質問をして、候補者が咄嗟にどのように反応するかを見極めるのは、採用担当者がよく用いる手法でもある。
5.好きな映画3本と、そのなかで登場人物を演じるとしたら誰が良いですか?
6.靴の結び方を教えてください
インクによれば、この質問は「候補者が単純な概念をわかりやすく説明できるかどうか」を知るために有効だ。相手に何か教える際に必要な共感力を有しているかも、ここから窺えるだろう。
7.米国には幾つのガソリンスタンドがありますか?
一見予想が難しそうな数値を、論理的に見積もることを「フェルミ推定」と呼ぶ。この質問を好むCEOはこう語っている。
「誰もがこの質問を聞くと笑いますよ。でも私たちが採用するのは、なんとか答えを出そうとする人です」
この質問からは、候補者が大切にしているものが何か、そして、それを正直に語るのかどうかがわかるという。
9.もし今日リタイアするとしたら何をしますか?
「火事の質問」と同様に、この問いは候補者が大切にすることが何かを浮き彫りにする。しかし、候補者がより長期的な視点で大切にしたいと考えていることが垣間見えるため、人柄を知るうえで効果的な質問だろう。
10.これまでのキャリアでもっとも恥ずかしかったことを教えてください。
11.あなたにとってすごく重要なことにおいて、あなたより優れている人について教えてください。
候補者が自分にとって大事だと考えている能力がきちんと言語化されているか、そして、どれだけ客観性と謙虚さをもって周囲の人を評価しているかがわかる素晴らしい質問だ。
12.両親以外で頼りにできる人とはどれぐらい親しくしていますか?
米国では、特別な事情がない限り、候補者の家族のことについて尋ねることは違法とされている。だがこの尋ね方であれば、健康的な生活を送るうえで重要な人間関係を候補者がどれだけうまく築けているかを推測できる。
また、候補者が自分の価値観を持っていて、それを言語化できるかどうかもチェックしているようだ。
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