
28年前の地震で破壊された「靴の街」は、安室奈美恵さんが履いたブーツブームの追い風も受けて、再起を果たした。その現場で靴作りを担ってきたのは、在日コリアンや難民だったベトナム人ら多様なルーツの人々だ。
JR新長田駅(神戸市長田区)の東側に、中小の工場が集まる。「靴の街」神戸が誇るケミカルシューズ産業の中心地だ。ビルの窓からは機械音が漏れ聞こえ、薬品のにおいもかすかに漂う。
創業53年の「ベル」の3階建て工場も、その一角にある。合成繊維生地の裁断、縫製、接着、仕上げ……。細かく分かれた工程を、工場長の松崎剛さん(42)が見て回り、声をかける。ある人には日本語で、別の人にはベトナム語で。
ベルは社員・パート計約100人のうち、20人ほどがベトナムにルーツをもつ。松崎さんもベトナム生まれ。日本国籍に変えているが、母語の名前で「バンさん」と呼ばれている。
松崎さんは小さな船でベトナムを逃れた難民、いわゆるボートピープルだ。
ベトナム戦争後の政変で、日本は1978年以降、約1万1千人のインドシナ難民を受け入れた。来日直後の難民が過ごす「定住促進センター」が兵庫県姫路市にあり、人手不足だった長田の靴産業が受け皿となった。
松崎さんは89年、両親ときょうだい計5人で首都ハノイを逃れた。小さな船に13人。沈没しないよう陸沿いを北上し、香港にたどり着いた。審査で難民と認められ、92年に日本へ来た。
父親が仕事を得た兵庫県明石市に住み、小学5年に入った。日本語が全く分からず、学校で泣いたこともある。家族で長田に引っ越し、20歳の時にベルで働き始めた。
震災後に一度は倒産 ネット直販に活路
初めて触れる靴づくりは、飽…
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