
デジタル技術で小学生の交通事故を防ぐ実証実験が、兵庫県三木市緑が丘町で行われている。センサーが内蔵された靴を履いた児童が交差点に近づくと、受信機付きのスピーカーから音声が流れ、自動車や自転車の運転者に知らせる。全国的にも先進的なシステムで、市は子どもの安全向上に期待する。(小野萌海)
市と包括連携協定を結ぶスポーツ用品大手のアシックス(神戸市中央区)、音響機器メーカーのTOA(同)が共同で実施。緑が丘小児童が協力する。デジタルで地方の社会課題を解決する「デジタル田園都市国家構想」事業に採択され、国の交付金を受けている。
希望する児童60人がセンサー内蔵靴を履いて登下校する。交差点には、靴から発信されるデータ受信機、TOA製のスピーカーとカメラ付き録画装置を設置。靴の利用者が約20メートルの距離に近づくと、受信機が感知し、スピーカーから児童の声で注意を呼びかける。カメラは常時録画しているが、原則使用せず、万一の事故発生時に分析する。
実証実験は20日から、緑が丘小学校近くの交差点2カ所で始まった。聞き取りを基に、信号がなく交通量が多い場所を選んだ。期間は約4カ月で、1台は場所を変えて効果を調べる。
同小に隣接するこども園前の交差点では、児童の登校時間帯に通勤や園児の送迎で車が行き交う。子どもが交差点に近づくと、スピーカーから「ドライバーのみなさん、ただいま小学校の児童が登下校をしています」などと音声が流れる。
アシックスのデータ分析システムでは、センサー内蔵靴が受信機近くを通過した時間を把握できる。将来的には受信機の設置場所を増やし、子どもの防犯や高齢者の見守りにつなげられるよう検討を進める。担当者は「生活の身近なところにデジタルの仕組みを取り入れ、まちをより良くしていきたい」と話している。
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