肩甲骨とみられる骨が見つかった山梨県道志村では5日も県警が周辺の捜索を続けた。これまで未成年のものとみられる頭の骨や運動靴などが同村の沢付近で見つかっているが、新たに骨が発見された場所もそのすぐ近くだった。県警は上流から沢に沿って流された可能性もあるとみて、沢を中心に残りの部位などを捜している。
同村のキャンプ場では2019年9月に小倉美咲さん(9)=千葉県成田市=が行方不明になっている。
捜査関係者によると、今年4月23日に発見された未成年のものとみられる骨は、キャンプ場から狭い林道を進んだ脇にある沢の周辺で見つかった。
沢は丹沢山系の大室山(標高1587メートル)の尾根から道志川につながっている。地元住民などによると、この沢には大小の岩が転がっているが、普段は水が流れていない。ただ、台風や大雨などでは上流から水と砂利が押し寄せ、近くの林道が埋まることもあるという。
骨が発見された後、県警は沢に沿って捜索を開始。沢は大人でも登るのが困難な急斜面のため、山岳救助隊なども投入して捜したところ、200~300メートル上流付近で、美咲さんが当時身につけていたものとよく似た運動靴や靴下を見つけた。4日に見つかった肩甲骨とみられる骨とシャツもその近くで発見された。
いずれも沢沿いで見つかったことなどから、県警は大雨などで上流から流されてきた可能性があるとみている。
美咲さんは19年9月21日午後3時40分ごろ、キャンプ場近くの沢に遊びに行った友人たちを追い掛けて西側に向かって歩いている姿を目撃されているが、それ以降の行方は分かっていない。
関係者によると、美咲さんが行方不明になったあたりの山道から、骨や運動靴などが見つかった沢の上流付近まで続く登山道があり、県警などはこの周辺も捜索範囲に含めている。ただ、このルートは大室山頂に向かう登山者が尾根の上などをつたって進むためのもので、勾配が急な場所も多く、足場はかなり悪いという。「道に沿っていけば行けないこともない」と話す専門家もいるが、消防関係者やボランティアなどの多くは子どもが歩くのは難しいとみている。
捜査関係者によると、未成年のものとみられる骨は死後1年以上経過しているとされ、県警がDNA型鑑定を試みたが、個人識別に十分なDNA型を抽出できなかった。県警は新たに発見された肩甲骨とみられる骨についてもDNA型鑑定を行う方針。また、靴や靴下などから、汗や皮膚などが検出される可能性もあり、鑑定を進めている。
県警によると、5日の捜索では新たなものは発見されなかった。6日も約40人態勢で捜索する。【岩崎歩、田中綾乃】
捜索の経緯
4月23日 ボランティアが山梨県道志村の山中で未成年のものとみられる骨を発見
4月25日 ボランティアが山梨県警に届け出
4月26日 県警が発見現場付近の捜索を開始
4月28日 捜索で子どもの右足用の靴を発見
4月29日 捜索で子どもの左足用の靴と、片方の靴下を発見
5月2日 骨のDNA型鑑定で個人の特定に至らず
5月4日 捜索で肩甲骨とみられる骨とシャツを発見
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