【トランプに握られた日本人の胃袋】#3
米国牛肉についての、欧州各国の厳しい目と姿勢。それに対する日本の甘すぎる対応をきのうまで書いてきたが、ここからは「危険」とされるホルモン剤について深掘りしたい。
米国牛肉に肥育ホルモン剤が与えられていることは説明した。具体的に言えば、エストロゲンというもので、これは「女性ホルモン」とも呼ばれる。どうして牛に与えるのかというと、答えは簡単で、与えると牛の成長が早くなり、体も丸々と大きくなるからだ。大きくなれば、当然多くの肉がとれ、コストダウンと利益に直結する。
スーパーなどで牛肉を買う人はわかると思うが、いまも米国牛肉は国産和牛に比べて、半分とか3分の1の安さだ。それは肥育ホルモン剤を与えられた牛が早く大きくなって大量生産されているから可能なのである。
しかし、エストロゲンを含めたホルモン剤には発がん性の疑いがあることは昔から知られたことだ。米国牛肉の禁輸措置をとる欧州は、エストロゲンの中の一種類であるエストラジオールについて、「完全な発がん物質とみなす証拠がある」と発表したほどである。
この物騒な肥育ホルモン剤の使用は、牛肉輸出国である豪州、ニュージーランドはもちろん、日本でもいくつかは許可されている。しかし、現実には使われていない。危険との認識があるからだ。
ところが、アメリカやカナダでは1960年代から成長促進剤として使われているのだ。
米国牛肉にいかに多くのエストロゲンが残留しているか。日本のスーパーの店頭で売られている米国牛肉で調べた研究がある。2009年に発表された「牛肉中のエストロゲン濃度とホルモン依存性癌発生増加の関連」という論文だ。それによると、米国牛肉の残留エストロゲン(女性ホルモン)の濃度は、国産牛肉に比べて、赤身で600倍、脂肪で140倍も高かったという。
執筆した北海道大学遺伝子病制御研究所客員研究員の半田康医師によると、この140倍とか600倍という数字は、米国牛肉を大手スーパー数カ所で購入し、30~40検体を計測して得た平均値だという。
どうだろう。このデータはやっぱり衝撃だ。では、この高濃度の残留エストロゲンを口にした場合、人間の体にどんな悪影響が出るのか。その話をつづけたい。
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December 19, 2019 at 07:26AM
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米国牛肉に投与 肥育ホルモン剤「エストロゲン」の怖さ(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース
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